【登壇報告】令和8年度 第2回 伊賀市外国人児童生徒教育研修会 & 津市教委 講座

8月20日(木)、午前・午後にわたり、外国につながる子どもたちの支援と教科学習に関する研修会・講座が開催されました。

【午前】第2回 伊賀市外国人児童生徒教育研修会

「実践をシェアしよう 〜わかりやすい授業のために〜」(9:00〜11:00)

午前の研修会では、現場での実践事例の共有と、授業ですぐに使える具体的な教材づくりのワークショップを行いました。

  • 実践発表:緑ヶ丘中学校のケーススタディ
    「外国につながりのある生徒への支援と実践 ― 課題から『わかる喜び』、そして自己実現へ」をテーマに、緑ヶ丘中学校の担当者より具体的な取り組みが報告されました。現場での課題感や、生徒が「わかる喜び」を感じるための工夫が共有され、参加者同士で学びを深めました。
  • ワークショップ:「わかりやすい授業のために」
    小学校5年生の教科書の記述を題材に、外国につながる子どもたちにも意味がしっかりと伝わるよう、表現をわかりやすく「リライト(書き換え)」する演習を行いました。文構造の整理や言葉の選定など、明日の授業作りに直結する実践的な時間となりました。

【午後】津市教育委員会 主催講座

「みんなとつながる『やさしい日本語』~教科学習の視点から~」(13:30〜16:30)

午後は津市に移動。教科学習の視点を交えたやさしい日本語の講義とワークショップを実施しました。

  • 在住外国人の状況と多文化共生 最新データやクイズを通して在住外国人や日本語指導が必要な児童生徒の現状を把握し、多文化共生の必要性を再確認しました。
  • 「第三者返答」への注意と多様性理解 ショートムービーの視聴や対話を通じて、見た目や属性で判断せず、本人と直接コミュニケーションを取ることの大切さを学びました。
  • 「やさしい日本語」のコツと教科学習への応用 「ハサミの法則」(はっきり・さいごまで・みじかく)や「やさしい日本語3文クッキング」の実践を通じ、言葉の本質をとらえて短く伝える手法を体感しました。
  • 学校・学級全体での取り組みと母語の重要性 「どこでも・だれでも日本語教師」という意識で学校全体が日本語習得の場となること、また家庭で自信の持てる言語(母語)を大切にすることが、学習言語能力(CALP)の向上を支えるという解説がなされました。
  • 具体例を用いた授業支援のテクニック 指示の一文一動作化、抽象表現(「観察する」等)の具体化、二重否定・受動態を避けたシンプルな表現への変換など、教科指導における具体的な実践法が示されました。

午前・午後を通して、現場の具体的な実践報告から教科書の具体的なリライト手法、そして学校全体・家庭との連携の視点まで、明日からの実践に直結する学びの多い一日となりました。ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。