9月13日(日)、13:30~16:30、野洲市国際協会主催の「日本語指導者養成講座」にて講師を担当させていただきました。野洲市には数年おきに複数回講師としてお呼びいただいており、大変ありがたく継続的なご縁を感じております。当日は野洲市やその周辺の自治体から26名の方々にご参加いただきました。
地域で活動する指導者の「ブラッシュアップ」を目指して
受講者の皆さまは、すでに地域で日本語学習支援などの活動を実践されている方が多く、今回は知識の再確認や新しい支援アイデアを取り入れる「ブラッシュアップ」としての要素が強い講座となりました。
講座プログラム概要
| 項目 | 内容・ワークショップ構成 |
|---|---|
| 1. アイスブレイク | 誕生日順に並んだり、「好きなおにぎりの具」で集まる体験を通して、地域における個々の得意分野や発信テーマを共有しました。 |
| 2. コミュニケーションの注意点 | 各地の研修でも取り上げている「第三者返答(本人が話せるにもかかわらず同行者に返答してしまうこと)」についてショートムービーを視聴し、気づきをグループでシェアしました。 |
| 3. やさしい日本語の実践 | 「ハサミの法則(はっきり・さいごまで・みじかく)」を基に、「やさ日3文クッキング」のルールを活用した短文作成ワークを行いました。 |
| 4. 教材の紹介と探検 | 国際交流基金の教材『いろどり 生活の日本語』や『ひろがる』を取り上げ、実際の活動における活用可能性を探りました。 |
| 5. 学習者体験&アイデア提案 | 教材に「地域の情報や実物(チラシ・写真等)」を組み合わせて活動を活性化させるためのグループワークを行いました。 |
| 6. 活動ミニ発表会 | 各グループで作成した活動案を共有し、多様な視点を学び合いました。 |
教材『いろどり』『ひろがる』の紹介と反響
今回の講座では、国際交流基金が提供している教材『いろどり 生活の日本語』や『ひろがる』をご紹介しました。参加者の大半が「これまで使ったことがなかった」とのことでしたが、以下の特長を中心に紹介・体験を行いました。
- 実践的なCan-do(〜ができる)形式: 文法の詰め込みではなく、生活に必要なタスク(買い物、通院、ゴミ出し等)に焦点を当てている点。
- 豊富でリアルなビジュアル素材: 実際の商品パッケージやチラシなどの写真が多く、初学者でも直感的に理解しやすい点。
- 完全無料かつ多言語対応: テキスト(PDF)や音声(MP3)が無料で入手でき、学習者の自習支援にも適している点。
参加者の皆さまからは「実際の活動にすぐ取り入れられそう」「新しい視点が得られた」といった声をいただき、非常に有益な情報と体験を提供できた講座となりました。
【支援者が持っておきたい心得】
日本語の「正しさ」を求めること以上に、学習者との「安心感」と「相互交流」を大切にすることが何より重要です。
ご参加いただいた皆さま、ならびに準備・運営にご尽力いただいた野洲市国際協会の皆さまに心より感謝申し上げます。

